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ConecT.one QSの体積計算機能

2025.03.19

ConecT.one QSの体積計算機能

ConnecT.one QSのもう一つの機能に体積計算機能があります。これは躯体ボリュームを計算する機能になりますが、基本的な操作方法は足場数量積算と似ていますので、紹介しておきます。

体積計算機能と書きましたが、工区割り後の躯体ボリューム計算機能と考えていただければわかりやすいと思います。Revitは柱や梁の一部分の体積だけを計算することは不得意です。それは、Revitのモデルがファミリ単位で構成されていいるためで、例えば梁のスパンの1/4の位置で工区割りを設定する場合、梁を一度1:3に分割するような処理を行わないと数量計算できないことが根本にあります。もちろん「開発をすればなんとかなるでしょ」という発想もありますし可能なのですが、分割したモデルを保持する?、分割位置を編集(移動)できるようする?など、実際のボリューム拾いにおける試行錯誤プロセスも考えるとなかなか難しい処理を必要とします。これらの行為自体がBIMの概念を壊しているようなことになるのでお勧めはできません。

ConnecT.one QSは、ACC(Autodesk Construction Cloud)に格納されたBIMモデルをいじめることなくボリューム積算が行えるサービスになります。

操作方法は下記になります。

「躯体工区一覧」 から「新規」→「フォルダ」を選択します。

下記のようなダイアログボックスが出てきますので、例えば「1階」と入力して「保存」ボタンを押してください。

1階というフォルダができましたので、そこに「工区セット」を作ります。

このような画面になりますので、右側のダイアログでセッティングを行っていきます。 最初は上端のレベルを聞かれますので、2FLとしておきます。

「次へ」のボタンを押します。

今回は1フロアを2工区に分ける設定でセットしてみたいと思います。

左図の通り工区を設定する描画ツールが出てきますので、まず四角で1階全体を覆い工区分割する線を記入してみます。ConnecT.one QSは平面的な分割線を描いておけば勝手に工区を作ってくれます。

今回はこんな分割線を作ってみました。わかりにくいかもしれませんが、建物全体を囲む四角の線と中ほどでクランクさせた3本の線を描いています。

これで右のダイアログの「次へ」ボタンを押します。

左のようなダイアログが出てきました。高さ方向のセッティングになります。この前のプロ背うで平面方向を正確にセットしておいて、ここからは高さ方向の詳細をセットするという流れになります。

「工区セット名」はこの工区割りのグループのようなものです。足場数量拾いの際もセットという言葉が出ていましたね。似たような概念と思ってください。 ここでは「1階」という工区セット名にして、2つの工区はそれぞれ「A工区」「B工区」としておきます。工区の上端は先に2FLを上端レベルとして設定していましたので2FLが入力されています。実際の躯体スラブ上面の正確な高さをここでセットしてください。また、下端は「1FL」に変更して同様に1階躯体スラブ上面の高さを正確に入力しておきます。入力したら「確定し追加」のボタンを押します。

こんな工区ができあがりました。

平面の設定と立面の設定をきちんと行っていくことで、それなりに複雑な工区割りもできると思います。また1つの工区で異なるレベルの設定はできないようですが、2つの工区に分割してセットしておくなど、運用面で十分カバーできるのではないかと思います。

工区割りができれば計算です。「数量集計」ボタンを押して数量を求めたい工区を選択して「次へ」ボタンを押します。

集計に加えたい部材を選択して、「集計開始」ボタンを押します。下記がその結果です

ConnecT.one QSは仮設部材の拾いという部分で、使いやすいツールであることがわかりました。仮設材の現場搬入、手配などを行っているゼネコンの担当の方には、ちょっとしたおすすめツールです。

事例紹介
ConnecT.one QSで加速する施工現場でのBIM活用。仮設機材レンタルのパイオニアSUGIKOが描く「仮設BIM」への挑戦

仮設機材レンタルのSUGIKO様にConnecT.one QSの活用事例をいただきました。

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著者:応用技術 BIMマーケティング

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