【Forma Build機能紹介】「アセット」機能で現場の資材を一元管理してみた

2026.06.29

建設現場には、空調設備、照明器具、ポンプ、配電盤など、管理すべき「アセット(資産・機材・部材)」が存在しますが、それらは膨大なデータ量のためExcelや紙の台帳で管理するとなるとかなり手間がかかります。

こうした情報整理の煩雑さを解消するために、近年ではクラウドベースのプラットフォームを活用して、アセットを一元管理しようという流れが主流になりつつあります。

そこで本記事では、現場のアセットをクラウド上で一元管理できる「Autodesk Forma Build」のアセット機能について、具体的な活用例をご紹介します。

この記事はこういう方にオススメ

  • アセット管理の手間を減らしたい施工管理者・現場管理者
  • アセット情報を一元管理したいDX・BIM推進担当者

Autodesk Formaとは

Autodesk Forma(旧 ACC)はオートデスク社が提供する設計から施工、さらには運用・維持管理まで、プロジェクトの全フェーズをシームレスに連携させる、クラウドベースのプラットフォームです。

Autodesk Formaの最大の強みは「共通データ環境(CDE:Common Data Environment)」を提供することにあります。すべての関係者が単一のデータソースにアクセスできるため、情報伝達のミスを減らすことができます

Autodesk Forma Buildとは

Autodesk Formaのプラットフォーム上で、施工管理・現場管理のフェーズを強力にサポートするのが「Autodesk Forma Build」です。(以下、Forma Build)

従来の現場では、紙の図面を持ち歩き、デジカメで写真を撮り、事務所に戻ってから報告書を作成するという業務フローが一般的でした。Forma Buildでは、これらの業務をモバイル端末で完結させるために以下の機能が提供されています。

  • 図面管理:常に最新バージョンの図面をスマートフォンやタブレットで確認可能。
  • 指摘事項の管理:現場での気付きや不具合をその場でピン留めし、担当者へ即座に共有。
  • 写真・ドキュメント共有:現場の状況をリアルタイムで関係者全員に共有。
  • 情報提供依頼(RFI):設計等への質問と回答
  • 提出物:承認資料の提出と管理
  • ミーティング:会議議事録の作成管理
  • 連絡:関係者間の公式な連絡
  • スケジュール:工程表の共有と管理
  • アセット:設備や資材の進捗管理

アセット機能とは

建設現場には、空調設備、照明器具、ポンプ、配電盤など、管理すべき膨大な「アセット(資産・機材・部材)」が存在します。アセット機能は、これらのモノのライフサイクル全体(設計、発注、納品、設置、検査、引き渡し)を一元管理し、進捗を追跡する機能です。

各アセットが現在どの段階にあるのか(例:「発注済み」「現場納入」「設置完了」「検査待ち」「稼働中」など)の一元管理ができ、モバイル端末を使って現場でも確認できます。

アセット機能の活用例

実際にアセット機能がどのような課題を解決するのか、具体的な活用例をご紹介します。

例:プレキャスト部材の製造・搬入・据え付けの進捗をリアルタイムに可視化する
※現場で組み立てることを前提に、あらかじめ工場等で製造されたコンクリート製品の総称

工期短縮のためにプレキャスト部材の採用が増えていますが、その管理には特有の難しさがあります。工場での製造状況や出荷状況が現場から把握しづらく、「明日の作業に必要な部材が本当に予定通り届くのか」と不安を抱える現場担当者は少なくありません。

また、現場に届いた膨大な部材は形状が似ていることも多く、紙の納品書や部材のタグと図面を照らし合わせて「これがどの箇所に取り付ける部材か」を確認する作業に時間がかかり、最悪の場合は据え付け間違いのリスクも潜んでいます。

プレキャスト工場での製造段階からアセット機能を活用することで、離れた場所にある部材の動きを完全に可視化し、現場の確認作業を大幅に効率化できます。

【特長1】全体の進捗をダッシュボードで一元管理

工場での製造完了時に部材一つひとつにQRコードやバーコードを貼り付け、Forma Build上に登録します。一覧画面では「製造中」「出荷済み」「現場搬入」「据付完了」といったステータスが分かりやすく色分けされます。事務所のPCから全体状況を一目で把握できるため、「明日の作業に必要な部材が予定通り届くか」という現場の不安を解消し、スムーズな工程管理を実現します。

【特長2】スマホで瞬時に部材特定

現場に大量の部材が届いた際、紙の納品書と照らし合わせる必要はありません。現場の作業員が使い慣れたスマートフォンやタブレットのカメラでQRコードをスキャンするだけで、部材番号、重量、設置予定日といった詳細情報へ瞬時にアクセスできます。似たような形状の部材でも確実に見分けることができ、確認作業の時間を大幅に削減します。

【特長3】BIMモデル連携で迷わない据え付けと確実な品質管理

単なるリスト管理にとどまらず、各部材をBIMモデルの該当箇所と紐付けることが可能なため、スキャンした部材を「モデルのどこに設置すべきか」が直感的に分かるため、据え付け間違いのリスクを最小限に抑えます。

また、搬入時にひび割れなどの欠陥を発見した場合も、そのアセットに紐付けて写真を撮り指摘事項として即座に関係者へ共有できるため、手戻りや工期遅れを未然に防ぎます。

まとめ

今回はForma Buildのアセット機能について、その具体的な活用例をご紹介しました。

アセット機能は単なる機材のリスト化機能ではなく、現場にある膨大なアセットと図面や検査記録といった情報を結びつけ、建設プロジェクト全体の進捗と品質を正確に把握するためのコントロールセンターです。アセット機能を使いこなすことで、現場の生産性向上、手戻りの削減、そして確実な品質管理を実現しましょう。

また、今回ご紹介した「Autodesk Forma」を活用した現場の課題解決策や、実際の製品動作画面をお見せするオンラインセミナーを定期的に開催しています。当社のメールマガジンにてご案内しておりますので、お気軽にご登録ください。

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