BooT.one Standards とは?
- 2024.12.11
BooT.one Standards とは?
BooT.one Standardsをご存じでしょうか?
Revitを使っていて時々思うのが、他人の作ったプロジェクトを編集するのは難しいということ。「難しい」というのは少し違っていて、理解することが面倒くさいというのが本音ですが・・・・。
パラメータはどう付与されているのか? 何がタグで表示されているのか? 図面表記時の線種は? など、調べている時間がもったいないと思ってしまうから、「難しい」という言葉に置き換えているようなもの。 通常プロジェクトが始まるときに、ステークホルダー間でこの辺りの設定を決めておいて、作業分担するときでも統一された仕様でプロジェクトを進められるように標準仕様書をつくる、もしくは取り交わすのですが、BooT.oneは応用技術が提供しているから、自社の標準とテンプレートが合わなければ変更したいというニーズはもちろん発生します。 (もしBooT.oneのテンプレートが世界標準になれば手間も相当減らせるのですが(笑))
さて、冒頭の質問に話を戻すと、BooT.oneの仕様をドキュメント化したものがBooT.one Standardsです。要するに取扱説明書みたいなものです。150ページに及びますが、その目次は下記の通りです。
- 本書の目的と対象
- プロジェクトの仕様
- オブジェクトスタイル
- ビュー範囲
- プロジェクト設定
- 線種
- 塗り潰しパターン
- マテリアル
- システムファミリの仕様
- システムファミリ:壁
- システムファミリ:床
- システムファミリ:天井
- コンポーネントファミリの仕様
- フレームワーク設定
- コンポーネントファミリの向き
- ファミリパラメータ
- 共有パラメータ
- パラメータグループ
- コンポーネントファミリの構成
- プロジェクトファミリの関係
- カテゴリ
- サブカテゴリ
- 構造分野について
- 構造図における仕様
- その他
BooT.one Standard公開前後の変化
BooT.one Standardsは2023年7月ごろにリリースされているのですが、このリリースの前後のタイミングにおいて、改定された内容があります。
主に名称変更なのですが
- プロジェクトパラメータ(の名前)
- マテリアル・アセット(の名前)
- 塗りつぶしパターン(の名前)
GUIDは保持したまま(これは何気に素晴らしいことですが)、名前の付け方のルールに基づいて名前を変えたようです。
この痕跡が残っているのが、ファミリカタログです
2024_Legacyというフォルダに古い名前のファミリが入っていて、2024フォルダには新しい名前のものがセットされています。
Legacyに含まれるファミリのメンテナンスは行われていませんので、新規プロジェクトでご利用の際は2024フォルダのものをお使いください。多分どこかのタイミングで _Legacyのデータは提供されなくなります。