RevitテンプレートとBooT.one Standards
- 2024.12.26
「BooTone.Standards とは?」に書いたBooT.one Standards と Revit のプロジェクトテンプレートとの関係について考えてみたいと思います。
Revitプロジェクトテンプレート
Revitで新規プロジェクトを開始する際に最初に選択を求められるのがプロジェクトテンプレートです。
Revitの標準テンプレートとして次の7種類が用意されています。
- 建設テンプレート
- 建築テンプレート
- 構造テンプレート
- 機械テンプレート
- 設備テンプレート
- 電気テンプレート
- 給排水衛生設備テンプレート
最初にRevitを使う際には、自分の設計領域をイメージして、施工プロジェクトだから「建設テンプレート」、設計プロジェクトだから「建築テンプレート」を選択して始めればいいのかな? から入るのが一般的です。ですから、テンプレートの違いを気にせずなんとなく利用しているというのがよくある使用例かと思いますし、必ずしも間違いではないと思うのですが、知っていれば、さらには自分でカスタマイズすればもっと便利なものがこのテンプレートです。
BooT.oneをインストールするとここにもう一つテンプレートが追加されます。
追加されるのは
- B_ARCHITECTURE_STRUCTURE
Tips(たまにある問題)
筆者の環境では、BooT.oneをインストールしただけではこのテンプレートが表示されなかったので、手作業で取り込みましたが、通常はちゃんとセットされるようです。もし筆者と同様の現象が起きた場合は、
[ファイル]タブ → [オプション] → [ファイルの場所](右図)で、テンプレートを取り込んでください
BooT.oneテンプレートの参照先フォルダパスはデフォルトでは下記の通りです。
<格納場所> C:\Program Files\toBIM\BooT.one 20**\Template
※格納場所の20**の”**”は、各Revitバージョンの数字になります。
テンプレートはちゃんと違う
ここで簡単な実験を行ってみました
それぞれのテンプレートを読み込んで、何もモデリングすることなく保存をした場合
テンプレート | プロジェクトファイル容量 |
B_ARCHITECTURE_STRUCTURE | 77.5MB |
建設テンプレート | 3.78MB |
建築テンプレート | 7.87MB |
構造テンプレート | 7.15MB |
機械テンプレート | 10.2MB |
設備テンプレート | 17.5MB |
電気テンプレート | 8.08MB |
給排水衛生設備テンプレート | 6.25MB |
表のようなファイル容量の違いが発生しました。
これは、テンプレートに保存されている情報量の違いになります。
ファイル容量が大きくなる要因の一つに初期設定ファミリの数があると想定されます。
ここからも想像できると思うのですが、どのRevitのプロジェクトテンプレートを使うかというのは、重要なことです。
テンプレートには真剣に向き合おう
Revitのテンプレート、BooT.oneのテンプレート等、提供されたものを使うだけではなく、自社専用のオリジナルテンプレートを用意することは、その後の作業が格段に楽になるということにもつながりますので、ぜひ検討してみて下さい。
ただし、BooTone.Standards とは?でも触れましたが、他人の作ったテンプレートで作られたプロジェクトを編集するのは大変です。同じモデルの編集作業を行うことがわかっている方々とは、テンプレートを共通化(共通理解)しておくことも必要です。
この辺りのBooT.oneのテンプレートに関連するルールを記載したものが BooT.one Standards であるとお考え下さい。